ルポ・貧困ニュース

現代日本で貧困に苦しむ人の体験談をリポート

「いつかはタワマンに…」夢見る23歳フリーター女性の明るい生活

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オシャレな若者に人気のアパレル業界。一方で賃金は高いとは言えない(写真はイメージ)


アパレル店員、時給は最低賃金

伊藤美咲さん(仮名・23歳)はアルバイトのアパレル店員として生計を立てている。

「短大を卒業して就職したところは小さな商社の事務でした。でもいかにも”普通”なオフィスで、仕事も単調。結局長続きしなくて、興味があったアパレル業界で働くことにしました」

近年の売り手市場を反映し、短大卒の就職率は100%近い。

美咲さんも正社員の仕事を得たのだが、その仕事を楽しいと思えなかったようだ。

夢であったアパレル関係の仕事をしようと店を探し、すぐに近所のセレクトショップに採用された。

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「『スパチャ』きっかけで借金地獄に……」Vtuberオタク40歳男性の末路

 

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最近流行りのVtuber。「スパチャ」で応援できる人気のコンテンツだ

貧困には様々な要因が存在する。社会制度、教育の格差、あるいは単に運……。これらが複雑に絡み合っている以上、「貧困の理由は本人の資質の問題だ」という自己責任論を安易に唱えるのは避けるべきだろう。

一方で、本人の行動が直接貧困の原因となってしまったケースも残念ながら存在する。

今回は趣味に没頭するあまり借金を背負ってしまった男性をリポートする。

 

実家暮らし男性がアラフォーで出会った『推し』

消費者金融4社から借金しています。全部で300万くらい。最初は10万円くらい借りただけなのに、返済日になっても返せないから別のところから借りて、結局そんな感じで雪だるま式に借金が増えていきました。一時期ヤミ金みたいなところからも借りた時があったのですが、流石に大変なことになって親が建て替えてくれました」

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「僕は親ガチャに外れた」非正規労働を続けるワーキングプア25歳男性の苦悩

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ワーキングプアと呼ばれる労働者のほとんどが非正規雇用である

 

不安定な日雇い派遣で食いつなぐ日々……

「社員の指示に従って段ボールを運びます。1個5キロくらいかな。それを2つか3つ重ねて持って届け先ごとにまとめるんですが、これが重くて重くて……。でも1個ずつ運ぶと『何ちんたらやってんだ!』って社員から罵声が飛んでくるので仕方ありません。それを何往復もするんです。一日中ですよ」

そう疲れた声で筆者に打ち明けたミノルさん(仮名・35歳)は現在、都内で日雇い派遣をして生活している。

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